正面笑顔のK.A.さん

看護師

子育て経験を活かし、
働きやすい環境を
整備

K.A.さん 50代

看護の道は無限大、
理想の看護師像を応援

看護師は、勤務年数や経験を積むことでスキルアップできる仕事です。病院、訪問看護、看護学校など、さまざまな場所で経験を積めますし、小児看護、がん医療看護の専門家になりたいという目標がある方は、スペシャリストとして進むことも可能です。また、スタッフ管理、物品管理、マニュアル整備など、幅広い責任を担う管理職という道もあります。

私は25年間の総合病院勤務を経た後、訪問看護や看護師学校の講師を担いました。現在は神戸市医師会で急病診療所と医療センター診療所の管理を担当していますが、現場が好きなので看護スタッフとして動くこともあるんです。看護師としての道は決して平坦ではありませんでしたが、良き理解者に恵まれたことや、多職種との連携を通じて得られた経験は何物にも代えがたいものですね。

患者さまの血圧を測定するK.A.さん

病気や自分の経験から
得た気づき

下の子どもを身ごもったとき、子宮頸がんに罹っていることが判明したんです。でも病気や医療の知識があったため、希望する治療を受けることができました。このとき、自分が看護師で良かったと思いましたね。ですが、まだ育児休暇も整っていない時代だったので、治療、出産、育児の休暇、そして仕事に復帰する際に、周囲の理解を得るのに苦心しました。

その経験があったからこそ、管理者になったいま、働きやすい環境づくりに力を入れているんです。ワークライフバランスを重視し、柔軟な勤務体制を整えることで、スタッフの家庭生活と仕事の両立をサポートしています。また、自分自身が「患者」になってみて、「私、この仕事をしているから生かされているのかな」とも感じるようになりました。

人と人、思いをつなぎ
未来をつくる

経験や人脈を活かし、人と人をつなぐことが私のテーマです。後継者を育てることはもちろん、さまざまな職種の方々とのコミュニケーションを大切にしています。顔の見える関係は、いざというときに適切な専門家を紹介できるネットワークになると思うんです。10年以上続く市民フォーラムでは、幅広い職種の有志が集まって、地域の方々に医療や健康について知っていただく取り組みを実施しています。

今年は「防災」をテーマにした演劇を上演し、地域の方々に災害時の対応や準備について考えていただく機会を提供しようとしています。私も演者として参加するんですが、こうした活動を通じて、人々の思いをつなぎ、より安全で健康な地域社会の未来をつくり上げていくことを目指しています。

医師と会話をするK.A.さん

共に学び、一緒に
未来へ進む仲間と働きたい

看護の世界は常に変化し、新しい挑戦が待っています。私はコロナ禍でPCRセンターの立ち上げに携わり、困難な状況下でも創意工夫を重ねてきましたが、それは良き理解者に恵まれ、思いを実行する後押しがあったから実現できたことなんです。今後はみなさんにどんなバトンを渡すかを意識し、次の可能性を育てていきたいと考えています。

命にかかわる看護の道はけっして甘いものではありません。しかし、人々の健康を守り、安心を提供できる素晴らしい仕事です。私たちと一緒に、神戸の医療を支える一員となりませんか?みなさんの熱意とスキルを活かせる環境が、ここにあります。共に成長し、地域医療に貢献できることを楽しみにしています。

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